健康でいるためにはどう過ごせばいいのか? 生活習慣と健康の関係
世の中には健康に関する情報が溢れており、メディアで『〇〇食べるだけダイエット』なんていうものが取り上げられて流行することもありますよね。
しかし、1つの食材を食べるだけで痩せたり、健康で長生きできることなんてないのです。
最も重要なのは日々の生活習慣の積み重ねです。
今回はその中でも重要な7つの生活習慣について解説します。
ゲームやSNS、動画サイトを見てつい夜更かししてしまう、休みの日は昼までだらだらと布団の中で過ごしてしまう、なんてことはないでしょうか?
リズムが狂うと睡眠障害やそれに伴う精神疾患のリスク、高血圧や肥満、糖尿病の発症にも関与することがわかっています。
近年では子どもも大人も生活が夜型化し、就寝時間が遅くなり、睡眠時間も短くなっています。40年前と比較すると平均睡眠時間は1時間も短くなっており、多くの人が睡眠不足で過ごしていると言えます。
睡眠不足は日中の眠気や倦怠感、集中力の低下を呈するだけでなく、生活習慣病を誘因することがわかっています。
日本人の朝食欠食率は年々増加しており、男女ともに20代で最も高く、男性で34.3%女性で22.0%となっています。
朝食を欠食すると低血糖の状態が続き、集中力の低下を招いたり、食事による熱産生が行われず、体の冷えの原因となります。
朝から食欲が湧かないという方はスープや味噌汁だけでも口にするのがおすすめです。
栄養バランスと言っても、何をどれくらい摂ったらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方は農林水産省で発表されている「食事バランスガイド」というピラミッドを参考にしてみてください。
炭水化物、脂質、たんぱく質のバランスに加え、不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維をとる意識をしましょう。
また、現代の欧米化した食事は脂質が多くなりやすいのに加え、日本人は塩分摂取量が多くなりがちな点が注意すべきポイントです。
適量なら「百薬の長」と言われるお酒ですが、飲みすぎると悪影響をもたらします。
適量なら血管を広げて血流を良くする作用もありますが、飲みすぎると、高血圧や中性脂肪の増加、肝硬変や肝がん、膵炎、心疾患、脳血管疾患の原因にもなります。
タバコは多くの有害物質を含み、がんを初め様々な悪影響をもたらします。
タバコの煙は喫煙者の周囲にいる人にも悪影響を及ぼすため、自分のためにも周囲の人のためにも禁煙を強くおすすめします。
生活が便利になったり、リモートワークが進んだことで運動量が減った方もいるでしょう。運動量が減ると消費カロリーも減り、肥満につながるだけでなく、ロコモティブシンドローム(筋肉の衰えにより骨折や転倒しやすくなったりする、介護が必要な状態)のリスクも上がります。
まずは10分散歩してみるなど少しでも体を動かすことを心がけましょう。
健康な自分の体を守るには間違えた情報に惑わされず、規則正しい食事と生活習慣を送ることが最も重要です。
今からでも改めることが将来の健康に繋がります。
※参考記事
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/9/105_1669/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/47/9/47_KJ00004675967/_pdf/-char/ja
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/