体が冷える原因と冷え性によるリスク


多くの方が悩まされる「冷え性」。寒いこの時期は特に自覚する方も多い症状ですが、日本人の女性ではなんと7割以上、男性でも4割以上の方が冷え性を自覚しています。
しかし、冷え性に対してなんとなく対策はしていても根本的な原因改善を行なっている方は多くないのが現状です。
今回は体が冷える原因と冷えることで体に起きる影響を解説いたします。

体の冷えは万病のもと?

「冷えは万病のもと」とよく言います。
まさに冷えは体に様々な不調をもたらしますが、具体的に何が起こるのかご紹介します。

●免疫力の低下

体が冷えるということは体温も低下しています。
平熱は個人差がありますが、体内で酵素が活発に働く温度は36.5~37.1度だと言われています。
体温が1度下がると免疫力が30~40%下がるとも言われており、免疫力が低下すると風邪やインフルエンザだけでなく様々な病気にかかりやすくなってしまいます。まさに「万病のもと」と言えます。

●便秘や下痢

血流が悪くなり体が冷えると胃腸の機能が低下し食べ物を消化吸収する働きが弱まるため、下痢を招いたり、腸の動きが悪くなることで便が腸に停滞して便秘になったります。
また、便秘が続き腸の蠕動運動が少なくなることで更に体の冷えにつながる負のスパイラルが起こってしまいます。

●疲れやすい

体が冷えると内臓の働きが低下し、消化吸収に時間がかかったり、全身に酸素や栄養が届きにくくなることで疲れを感じやすくなります。

●肌荒れ、血色が悪い

体が冷えるということは血流も良くない状況。血流が悪いと肌に必要な水分や酸素や栄養が行き渡らず、肌のターンオーバーが乱れてしまうことも。血流が悪いことで肌もくすんで見えてしまいます。

体が冷える原因

体が冷えてしまう理由には様々な原因があります。

●血行不良

冷えの原因の多くは血行不良です。血液の循環が悪く、抹消の血管まで血液が届かないことで冷えが生じてしまいます。

●筋肉量が少ない

筋肉量が少ないと体内で熱を産生することができず、体を温めにくくなります。
女性に冷え性が多いのは、筋肉量が男性より少ないためです。

●食生活の乱れ

冷たい飲み物や、砂糖やバターを沢山使ったお菓子、ファストフードの食べ過ぎ、過度な食事制限による栄養不足も血液の循環悪くする原因となり、冷えにつながります。

●ホルモンバランスの乱れ

更年期やストレスによるホルモンバランスの乱れは自律神経のバランスを崩し、体温調節機能がうまく働かなくなってしまいます。

●喫煙

タバコを吸うと急激に血管を収縮させてしまい、血行不良や基礎代謝を低下させ、冷えにつながります。

●貧血、鉄分不足

鉄分が不足すると熱を発生させるのに必要な酸素が末端まで運ぶことができず、冷えにつながります。また、そもそもの循環する血液が足りていないと、血行も悪くなってしまいます。

ご自身に当てはまるものはありましたか?

本格的に寒くなってくるこの季節。
皆さんも自分の冷えの原因を知り、冷えに負けない体を作りましょう。

※参考記事
https://research-platform.line.me/archives/36982011.html